赤ちゃんは一体全体、何をどこまでわかっているの!?

インディアンにはコロンブスの船が見えなかった

アメリカのドキュメンタリー番組『What the Bleep Do We Know?(私たちは一体全体何を知ってるっていうの?)』によると、アメリカの先住民であるインディアンは水平線に映るコロンブスの船に気づけなかったそうです。その理由は、彼らの視覚に問題があったからではありません。それまで彼らが目にしてきた物と水平線に映る船とがあまりにもかけ離れていたからです。

これは、赤ちゃんの状況にも少し似ています。大人に見えている物事でも、それを認識するための脳のシナプスがまだつながっていなければ、赤ちゃんにとっては存在しない物なのです。もちろん、船を認識できなかったというインディアンと赤ちゃんとではそもそも大きな違いがありますが、物事の認識に対する基本的な発想は同じです。

赤ちゃんの認識力の発達過程とは?

長年の研究によって、赤ちゃんには知能が飛躍的に発達する現象 =メンタルリープが、生後20ヵ月の間に10回起こり、そのたびに、まるで世界が変わったかのように赤ちゃんの物事の捉え方が一変することがわかっています。ただ、悩ましいことに、その急激な成長が赤ちゃんを戸惑わせ、ぐずりやすくさせてしまうのです。

この期間の特徴がいわゆる3大オノマトペ「エンエン、ベッタリ、イライラ」で、赤ちゃんにとってもママにとってもつらい時期。

とはいえ、メンタルリープが始まると赤ちゃんが認識できるようになる物事は増え、新たなメンタルリープに入ることでさらに色々なことを理解できるようになるのです。

赤ちゃんがすでに持っていた知能の上に、より高次元の知能が積み上がっていくようなイメージで、それが10段階に渡って行われていきます。赤ちゃんの知能が5段階目までしか到達していなければ、それより高いレベルのことは理解できません。また、私たち大人にとっては当たり前の物事が、赤ちゃんにとって自己実現をもたらす至高体験になるのです。

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