赤ちゃんの手の発見を促そう!新生児から3歳の手の発達過程と利き手について

まだ自分に手がついてることすら知らない新生児

私たち人間は一日中手を使っています。しかし、大人の場合はほとんど手を使っているという意識はなく、作業をしているという認識しかありません。

一方で赤ちゃんの場合、いつも私たちのようにいくわけではありません。赤ちゃんの手の使い方を観察していると、だんだんと使い方を学んでいっている道具のようにさえ見えます。

生まれたばかりの赤ちゃんというのは自分に手がついていることすら理解していないので、それで何ができる (ようになる) かなんて知る由もありません。月日が経ち成長するにつれて、徐々にそれらを「発見」し、夢中で訓練を始めるのです。

ママがその進歩に気づいてあげられるように、下記に赤ちゃんの手の発達過程をまとめました。それを読んで、お子さんが「体の端っこについている物体」を探求するのを手伝ってあげてくださいね。

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2カ月: 手を発見する!

出産予定日から数えて8週頃に、赤ちゃんは自分に手と足がついていることを発見し、それらに強い興味を抱きます。そのため引っ切り無しに手足をあちこち動かしたり、またママの手にも興味を示します。中には片手でおもちゃをしっかりと握っていられるようになる子もいますが、この週齢で握れるのはとても軽くて手にうまくフィットする物だけなのでママの補助が必要です。そこで握りやすい物を探して手渡してあげましょう。

3カ月: 何でもかんでもつかみたがる!

出産予定日から数えて12週が経つと、つかむのが随分と上手になります。実際、この頃になると物に直に手を伸ばしてつかむコツを覚え、何でもかんでもつかもうとします (そのため注意が必要です)。ただし、本当の意味で「つかむ行為」をマスターするには、まだ乗り越えなければならない成長ステップがあります。このステップでは「受け取る行為」を学ぶのを手伝ってあげましょう。つかむのが難しくも簡単すぎもしない物を選んで渡してあげてください。そして上手くできたら目一杯ほめてあげましょう。

4カ月半: 引っかき回す!

身の回りの物を引っかき回しては面白そうな物を見つけて拾うようになります。多くのママたちは赤ちゃんのこういった行動にちょっとだけうんざりしてきて、強引に取るのではなく拾うことを教えようとします。ただ、そうやって辺りを引っかき回すのも、赤ちゃんなりのこの世界の探索行動なのです。

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6カ月: 自分の手が「本物」だと気づく!

6カ月になると、手の「真価」に気づき、手の使い方がだいぶ上達します。例えば、そろそろ物をしっかりと素早くつかめるようになったり、(赤ちゃんに本を読んであげる時などに) 本を自分で開いたり閉じたりできるようになったり、新たに覚えた「内側」「外側」「下」「上」という概念を手を使って夢中で探求するようになります。この週齢で赤ちゃんは「関係のリープ (5回目のメンタルリープ=知能の成長ステップ)」に入るため、物同士の距離 (空間的関係) や大きさの違いに興味を持ちます。そのため物を動かして他の場所に置いたり、他の物の横に並べたりするようになるでしょう。そして、その他にも様々な応用をします! また自分の手はママがやっているのと同じことをできるのだと気づきます。つまり手の用途を理解するわけです。

11カ月: 危険を冒してでも楽しい冒険へ?

11カ月に入ると「順序のリープ (7回目のメンタルリープ=知能の成長ステップ)」が起こる影響で「幸せなら手をたたこう」などのいわゆる手遊び歌に強い興味を示すようになるでしょう。ただし、そうやって手を使って楽しく遊べるようになった一方で、危険な目に会う可能性が高まっていることにも注意しましょう。この頃は手の様々な使い方を覚えた上に筋肉が発達して握力も強くなっていることを念頭に置いてください。11カ月の赤ちゃんは周りのあらゆる物事に興味津々な上に、あちこち動き回れるようになります。そのため赤ちゃんはどんな危険を引き起こす可能性があるのか知らずに、また危険性を (何となく) 理解していたとしても、何でもかんでも取ろうとします。赤ちゃんの怪我を防ぐためには色々な施策が必要ですが、まず第一にコンセントにカバーをつけるのが重要です。

続きはこちら(「1歳半: こぼさなくなり、アートをするように!」「2歳: 小さな手で大きな塔を作ることも!」「3歳: 結び目とチョキチョキ!」「右利き?左利き?」)

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