生後3ヶ月/12w週のメンタルリープ3とは

12 w週 (三ケ月) 頃に 3 回目のメンタルリープが始まり、赤ちゃんの感覚世界がまた一変します。8 w週頃の第 2 リープでは身体能力が急激に発達しました。物をたたいたり、蹴ったりもできるようになったかもしれません。ただまだ動きがかなりぎこちなく、操り人形のように手足をバタつかせていたことでしょう。それが 12 w週になると、まるでピノキオが人形から本物の子どもに変わるかのように動きがスムーズになります。

もちろん一夜にしてそうなるわけではありません。また一番わかりやすいのは動きの変化かもしれませんが、それ以外にも様々な変化が起こります。たとえば声の音階がシフトしたり、猫が部屋を横切ったり、太陽が雲に隠れて部屋が薄暗くなる様子を認識できるようになります。このように周りで起こる出来事の一定の推移を追い始めることで、まだまだ混沌としていた赤ちゃんの頭の中がずいぶんと整理されていきます。

赤ちゃんは生まれてから一年かけて、大人にとっては自然かつ単純すぎてもう存在さえ気づかなくなっている物事を学習します。ただし赤ちゃんにとっては自分が扱える最も複雑な物事であり、できたときには至極の喜びと満足感を得られます。物事のパターンを認識して再現する能力の次は、物事の移り変わりをとらえる能力が身につきます。これにより赤ちゃんはあちこち移動できるようになり、ロボットのようにぎこちない動きが少なくなります。また今までより高度な声遊びができるようになったり、飛行機ごっこが好きになったりします。

赤ちゃんがこの推移のリープに入る時期は出産予定日から予測できます。また直前の 10 ~ 11 w週頃 (w週は出産予定日から数えた週数) に、赤ちゃんの頭が急激に大きくなるので、それを指標にすることもできます。もちろん頭がスカスカになっているわけではありません。これは脳も急激に大きくなっている証です。この時期を境に赤ちゃんの行動は飛躍的に進歩します。しかし実際にいつ何ができるかは、その子の興味、取り組み方、身体の発育によって大きく変わります。たとえば物事の推移を認識できるのであれば、(知能的には) 補助付きで立っちの練習を始められます。しかし実際には体の発達や個々の興味も伴わなければできるようになりません。そのため生後 3 ヶ月頃にこれができる子もいれば、8 ヶ月の子もいます。

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